9月8日 平成21年九月文楽公演 第三部

9月8日
国立小劇場 後方下手
第三部 「天変斯止嵐后晴」

千歳大夫、文字久大夫、咲甫大夫、呂勢大夫ほか

清治、清介、宗助、清志郎ほか

玉女:阿蘇左衛門  勘十郎:美登里  
和生:春太郎     簑二郎:英理彦
玉也:筑紫大領    勘市:日田権左衛門
玉佳:刑部景隆    文司:泥亀丸
勘緑:珍才

シェイクスピアの戯曲の文楽版。
嵐で船が難破し南海の孤島に漂着した筑紫大領一行。
しかし、島には筑紫大領に流された阿蘇左衛門が
術を使い筑紫大領へ復讐しようと試みていた。
筑紫大領の息子春太郎と、阿蘇の娘美登里が
恋に落ちたことから阿蘇の気持ちが揺らぐ。

「十二夜」や「夏の夜の夢」のない交ぜに見えたり、
阿蘇の大きさは時代物のキャラに匹敵すると感じたり
しました。

二時間休みなく上演されるが、あっという間でした。
嵐は舞台正面に三味線方が並び激しく奏でます。
場面は暗転で展開。
三味線に琴など使い、どこかメルヘンチックな音曲の
数々で惹き込まれます。
人形遣いも終始黒子姿で、妖精や化け物が飛び交い、
阿蘇が術を使うので、お顔を拝見できないのは
残念だが舞台効果をあげる。
全体を通し三味線に琴などが奏で響くのでどこかレビューや
ミュージカルみたいで、妖精が飛び交い舞うのはバレエぽく、
文楽が音を大切にしている風が改めて伝わるよう。
見ながら、子供の頃見たNHKの人形劇みたいで楽しかった
です。

阿蘇が恨みを捨てたのかがいまいち伝わらず惜しいが、
シェークスピアらしい独白で、
「客席の皆さんが私を故郷へ帰してくれるか…
客席の皆さんの気持ちです~」とラストに締める。
どうも復讐と悔恨そして子供の幸せを祈るようで、
シェークスピアらしいハッピーエンドで余韻残る。

玉女さんの阿蘇の迫力、勘十郎さんの美登里と
和生さんの春太郎の柔らかみ、簑二郎さんの英理彦の
神秘さに文司さんの泥亀丸の愛嬌が印象的。
語りは千歳に呂勢がひっぱり、文字久に咲甫が締めるよう。
三味線は清治さんを主に清介さんや宗助さんが語りと
若手を引っ張っていく。清志郎さんが琴を奏でます。

歌舞伎版にすると…菊五郎劇団でイメージ~
阿蘇:菊五郎 春太郎:菊之助 美登里:梅枝
英理彦:松也 大領:左団次   日田:段四郎
刑部:権十郎 泥亀丸:松緑   珍才:団蔵…かな。

こういう文楽も肩の力を抜いて見られるので楽しい。
連休にこってりな二部を見ます。

12月国立文楽公演は…
盛綱陣屋と櫓のお七
教室は忠臣蔵3~4段目
うーん、何を見るか、悩む。

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