12月23日 笑福亭松喬還暦落語会

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12月23日
新橋演舞場
15時開演
二階席

三喬 延陽伯
権太楼 代書屋
松喬 壺算
さん喬
八五郎出世
中入り
鶴瓶
ALWAYS
お母ちゃんの笑顔
松喬 帯久





上方落語の笑福亭松喬さんの還暦祝いの落語会。
関東ではあまりお目にかからない噺家さんだ。
大阪の仲間が「笑福亭はええで~」と薦めで松喬さんを
何気に聞いたのが最初。
日帰りで“百年目”まで聞きに行ったこともある。

松喬さんだけ先にネタ出し。

“壺算”は大阪の長屋風景と商いを扱った大阪の匂いが
するネタ。水龜を割ってしまったことで近所の仲間に商い
上手を買われて出掛けた男と瀬戸物屋の口防。
安く済ませようとするずる賢いキャラに吉本のような
アホキャラ、堅い店の者と聞いてる方も算数をさせられる
展開。
松喬さんは調子よく進める。まくらで長屋間取りや下水道、
引越事情と水龜から畳まですべてが自腹だったことを
話される。それだけ時代が変わってしまったのだろう。
なんば花月からなんば駅に通ずる食器街を思い浮かべ
ながら聞いた。

トリは出てくる和泉屋与兵衛が本家帰り(還暦のこと)で
あり自ら年齢と重ねて語る「帯久」。

町内の呉服屋で繁盛する和泉屋に資金繰り厳しい帯屋が
借金を申し立てる。人がいい和泉屋は書面交わさず貸して
あげる。金額上がり何度か借りに来ては返済する帯屋。
百両返済の際、和泉屋はあわただしく百両を見過ごし
返しに来た帯屋に取られてしまう。金の切れ目が縁の
切れ目で和泉屋は不幸が巡り店も火事で焼けてしまう。
分家した手代に店を構えさせようと和泉屋は今は繁盛する
帯屋に金を借りにいくが…帯屋は貸さず、死を覚悟し帯屋に
火をかける。百両のことが露見したらまずいと帯屋は訴訟に
出るが…お裁きで逆に仇となり和泉屋が救われる。

商いの街大阪に、金が絡み、商いと人情の不条理など
絡んでどこかミステリー的な長講である。
近松のような金が絡む筋にも近く歌舞伎になるのでは…と
思いました。
松喬さんが情が深い和泉屋に、意地の悪い帯屋と語り分け、
ぐいぐい惹きこまれる。聞いていて和泉屋の優しい人柄や、
帯屋は偽善者か腹黒か…などキャラに思いをはせる。
松喬さんの還暦や、年の瀬などの掛け取り、商いの街の
背景と伝わってきました。
聞きながら、歌舞伎にしたら、和泉屋は藤十郎さん、
帯屋は我當さんと思いながら聞いていました。

会場の演舞場にはめて5000人の前で落語したまくらに
履歴書を代書してもらう男と代書屋のとんちんかんな会話
を描く十八番の“代書屋”で場内をどっと沸かす権太楼さん。

還暦祝いということで子宝と武士と町人の態度ギャップを
描くさん喬さんの“八五郎出世”。殿様の側室となり世継ぎを
生んだ妹おつるに祝いと寂しさという声をかける兄八五郎の
姿が何度見ても泣ける。さん喬さんの素朴さが光る。

今日が誕生日という鶴瓶さんの「オールウェイズ お母ちゃんの
笑顔」は、亡くなるまでお笑いやいたずらで対抗した駿河学
母子の姿を描く。
エピソードでつなげていく展開で聞きにくい箇所もあるが、
古典続く中の新作でまた一味違う 笑いを提供してくる。
「青木先生」に似る作風でさんざん笑わせて母親への追慕を
感じさせる。
奇抜奇人な笑福亭又、上方の代表として鶴瓶さんしっかり
勤める。

弟子の三喬さんが還暦祝いとして江戸で言う
“たらちね”=“延陽伯”をされる。
京の公家に勤めたという女の姿が江戸と違い上方落語に
また妙に合う。


帯久のCDを購入。
壺算の出では弟子から戴いたという柿(朱)色の着物で、
帯久では談志さんしかやったことがない花道を通っての
出でした。
松喬さんは二月に還暦になられるそうです、また大阪で
還暦記念されるかな。
舞台は歌舞伎で屋敷内や料亭座敷内のような襖がいくつか
ある造り。中入り後は中央の襖を開けて灯籠と松が配置されて
いた。
お茶子さんが下手襖を開けて噺家を通したり、高座返しと
世話をする。
八五郎出世に延陽伯と結婚絡むネタもあり来年は嫁候補
見つかるかも?本厄だからどうか。

今年の聞き納めにふさわしい会でした。



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