平成25年4月) 平成25年2月の観劇記録

申しわけございませんが、
まとめて~平成25年2月の観劇記録。

2月3日、市川団十郎さんが亡くなった。
勘三郎さんに続き、再び悲しくなった。
初めて歌舞伎を見たときに、忠臣蔵の師直に
道行の勘平と必ず舞台で見かけた。
最後の舞台になった南座顔見世での石切梶原に
船弁慶の弁慶と亡くなられるなんて思わないぐらい
舞台を勤められていた。
もうあの鼻にかかった高音の口跡や豪快なおおらかで
ちゃめっけある荒事が見られないと思うとさみしい。
印象の舞台は何度見た弁慶や助六が代表的だが、
勘三郎襲名「娘道成寺」での押し戻しはまさに白血病
寛解し、病を吹き飛ばしての押し戻しだったので
正真正銘の荒事と思った。
忠臣蔵七段目の平右衛門や、白波五人男の南郷など
も良かった。
お袋は、「さくら川」という芝翫さんの舞踊で住職を演じた
のだが、仕草が少ないのに、座っているだけで良かったと
何度も言う。
大事をとって4月の歌舞伎座再開場には華を添えてくれる
と思っていたのですが残念で仕方ありません。
改めてご冥福をお祈りします。

2月5日(火) 吉弥・米紫ふたり会 横浜にぎわい座
噂に聞いた勘三郎さんが亡くなった時の勘九郎さんの
口上をもじった「にょろにょろ」。
店を継ぐ決意する子とそれを受ける親の噺。
新撰組!で勘九郎さんと共演した吉弥さんの中村屋
ラブ的なお話で驚かされた。
吉弥さんは書割盗人(江戸でいうだくだく)を小気味よく。
対する米紫さんはカタカナ日本語を駆使して笑わす宗論。
茶屋で使われていた茶碗が思わぬ代物になってしまう
はてなの茶碗と古典で迫る。
はてなの茶碗は大熱演で印象的。

2月9日(土) 二月大歌舞伎 日生劇場 11時開演
染五郎さんの舞台復帰祝いの公演。
福助さんとの吉野山で花道七三から登場。
何もなかったように登場してくるから、自然な感覚。
幸四郎さんは口上で息子の復帰を喜んでいた。
「魚屋宗五郎」の通し。
お蔦殺しから宗五郎内、磯部屋敷まで。
宗五郎と磯部候のお酒が原因で繰り広げる人の業を
感じさせる。
幸四郎さんの宗五郎に家族愛や理不尽への怒りを
伝えてくる。
福助さんがお蔦とおはまの対照的な二役で。
左団次さんや亀鶴さん、錦吾さん、高麗蔵さんほか
脇固める。

2月9日(土) 三菱第一号美術館 「クラークコレクション」
ルノワールの絵画など癒される。
美術の教科書で見た絵画など久しぶりの美術館巡り
でした。
美術館の雰囲気といい、良い時間のつぶし方をしました。

2月9日(土) 関根勤・柳原可奈子トークライブ2「酷白2」
日経ホール 18時
関根さんと可奈子さんが2時間近くネットには伝えないで…
という内容のトークライブ。
二人が気になる人の話など映像を交えておかしい。
昨年は風邪ひいて行けなかったので…
カンコンキンと違い、可奈子さん人気なのか、女性客も
多かった。実物の可奈子さんは結構かわいらしかった。
関根さんは相変わらず辛口(笑)
終演後は大手町で仲間と飲みました。

2月10日(日) 国立劇場 平成25年2月文楽公演 二部
眼目は「関取千両幟」。昨年末の南座顔見世でも見たが、
文楽では、猪名川と鉄が嶽の取り組みもあって、御贔屓の
為に女房おとわが身を売るという健気さと夫思いがいい
雰囲気。籐蔵さんと清志郎さんのつなぐ三味線が渾身と
愛嬌で気合十分な弾きっぷり。
ほか、メルヘンチックな「小鍛冶」。
玉女さんと勘十郎さんの伊左衛門と夕霧の「曲輪文章」。
嶋大夫さんの艶ある語りも加わりじゃらじゃらした世界。
文楽は夕霧主体の演じ方のようだ。
小鍛冶の稲荷詣りから、大阪新町を経て堀江の相撲場へ
いったような感覚。

2月12日(火) 「ピアフ」 シアタークリエ 19時
歌手エビット・ピアフの生涯を描いた舞台。
大竹しのぶさんのライフワーク的な舞台。
娼婦からクラブ歌手やがて一時代を歌で築くが、恋多き
薬と酒におぼれるさみしい女性ぶりを見せる。
ボロボロになっても歌うことにこだわり続けた生きざまが
何とも言えない渾身ぶり。
大詰め歌う「愛の讃歌」は圧巻だ。
また、しのぶさんがピアフを知ったのは勘三郎さんが
著書を紹介したのがきっかけだったそうだ。
愛の讃歌を聞きながら、ピアフと勘三郎さんに向けて
歌っているような気になった。

2月17日(日) 二月花形歌舞伎 大阪松竹座
愛之助さん座頭での公演。
昼は懐かしい平成若衆歌舞伎からできた「新・里見八犬伝」。
崇徳院の威光を借りて里見家を脅かす扇谷に立ち向かう
犬の名字が付いた八犬士たち。
だいぶ前の新作で練り直した箇所もあるが、ああそうだった
と思い出しながら見る。八犬士は卒業してデビューしたばかりの
上方歌舞伎塾出身の役者ばかりで安定感はなかったが
一生懸命という感じだったのを思い出す。そこに出演していた
役者も名題昇進や名もない脇役で活躍している。
今回は愛之助さんほか松也さん、梅枝さんなど若手花形中心。
秀太郎さんが癖のあるお役で出演。
初演はこれから上方歌舞伎を背負うという感じだったが、
再演はそれから成長したぶりを魅せる一つのバロメーターか。

夜は徳島のシスティーナ礼拝堂で初演された「GOEMON」。
スペイン人とのハーフで生まれた石川五右衛門の秀吉に
歯向かう活躍。
舞台は鉄骨アルミ系の装飾でライトアップされ劇場2階など
でも立ち回りして観客大喜び。宙乗りや梯子での花道から
二階への立ち回りや宙乗りなど、そして愛之助さんと壱太郎さん、
松也さん、吉太朗さんが踊るフラメンコと歌舞伎と新劇を重ねた
ような雰囲気。染五郎さんとの染模様など影響を受けているのか。
延若さんや我當さんが掘り起こした上方歌舞伎のケレンぶりを
愛之助さんが継承したような感じ。
翫雀さんの秀吉、壱太郎さんの阿国、松也さん、梅枝さん、
種之助さんほか昼と同様若手花形が要所で活躍する。

大阪まで日帰りで足を運んで良かった。

2月26日(火) 
宝塚歌劇月組 東京特別公演
「ベルサイユのばら オスカル・アンドレ編」
18時半 東京宝塚劇場 2階席
トップの龍さんと明日海さんとのダブルキャストで
龍さんのアンドレ、明日海さんのオスカルだった。
ファン的に逆キャストがいいみたいだったが。
女性なのに男性として育てられ、荒くれ者がいる
部隊の隊長となるオスカル、それを助けるアンドレ。
アンドレの目が徐々に悪くなり、またやがてフランス
革命がおこる。宝塚屈指の名作。
オスカルとアンドレの互いを認めつつ、見えない愛の
形を感じるダブルキャスト。
大詰めの馬車での二人の宙乗り?は余韻残る。


2月28日 映画「レ・ミゼラブル」
仮釈放されたジャン・バルジャンが逃走し、助けた
ファンティーヌの子・コゼットを助ける。追いかけてくる
ジャベールと、コゼットとマリウスの恋と絡むバルジャンの
生きざま。
舞台を見ている者としては、映像でセリフを歌うという
違和感はいなめないが、映像ならではレミゼを楽しむ。
舞台と違い、リアルというか、普段目に映るような雰囲気
なので映画化をするというのは難しいのだと思う。
ヒュー・ジャクマンのバルジャンは日本版だと別所さんが
演じるよう。ラッセル・ロウのジャベールが渋さといい
貫禄といい印象深い。アカデミー賞助演女優賞の
アン・ハサウェイのファンティーヌはまさに体当たり渾身
の演技で驚かされる。
映画でもエポニーヌの出るところは泣かされる。
DVDが出たら、ぜひ手に入れたい。

書き込んで約3カ月近く…遠い記憶掘り起こす(--;

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