26年7月20日 歌舞伎座 七月大歌舞伎 夜の部

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歌舞伎座
16時半開演 一階上手
一、悪太郎
二、修善寺物語
三、天守物語

歌舞伎座夜へ。
夜もバラエティに富み見応えある。

やはり玉三郎さんと海老蔵さんの
天守物語がいい。

姫路城天守閣に住む富姫ほかもののけ
たちの夕べとその世界に入り込んで
しまった図書之助との瞬間的恋模様。

自然と美しいものを見よと言わんばかりの
泉鏡花とどこかジブリな世界観が心打つ。

私感だが、鏡花は戦前に活躍した
作家、玉三郎さんを通じてSFか
オカルトのような不思議な世界を
描く凄さと言葉の美しさに感服するが
序々にしのびよる戦争の影、今の
集団的自衛権のように、日本人として
先が見えない、また図書之助のような
覚悟を決めた眼差しや表情をもつ若者が
見受けられたのではないか。
自然界やもののけを借りて、本心や
情報をつかむことを関節的に表現したの
ではと見ながら感じた。
一瞬、富姫と図書之助らが盲目になるが、
桃六という仙人か年寄りの彫師に助けられる、
先人に聞けという鏡花のメッセージなんだろう。
観劇に政治色はいらないが。

美貌に得体のしれないお役は
お手の物な玉三郎さんの富姫、
まっすぐで涼しげなりりしさある
海老蔵さんの図書之助、
お父様の超越した雰囲気が似ている
我當さんの桃六、陽気で明るい猿弥さんの
朱の盤坊、古怪な門之助さんの舌長姥、
富姫を助け舞台を締める吉弥さんの
薄、可愛らしい尾上右近さんの亀姫、
守若さん、京蔵さん、京妙さんらの
腰元の瑞々しさ、中車さんや市川右近
さんの播磨守家臣はご馳走。
天守物語は何度か観ているが、七列目
上手でしたが、間近で観たのは初めて
かもしれない。

中車さんの修善寺物語、源頼家の死を
予想した死相出る面を打った夜叉王の
自賛が謡のように響く。
自尊心強い笑三郎さんの桂、凛々しさ
と品位ある月乃助さんの頼家、飄々
とした寿猿さんの修善寺の僧、亀鶴
さん、春猿さん、猿三郎さん、欣弥
さんら好助演で中車さんを盛り立てる。

右近さんらの楽しい舞踊劇の悪太郎。
暴れん坊で素性悪い悪太郎が叔父や
通りかかりの僧に懲らしめられる。
陽気で楽しい市川右近さんの悪太郎、
悪太郎に戸惑うおかしみある猿弥さん
の僧、飄逸な亀鶴さんの叔父と弘太郎
さんの太郎冠者。
三右衛門さんらの長唄で。

場内で何年ぶりかに芝居仲間に会う、
なんか嬉しかった。


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