26年11月24日 新橋演舞場 新派公演 十七世 十八世中村勘三郎追善

新橋演舞場
16時半開演 一階席
鶴八鶴次郎
京舞

新橋演舞場 新派 勘三郎追善へ。

波乃久里子さんに十七世を、
勘九郎さんに十八世の面影が映る。

勘九郎さんと七之助さん演じる芸の
ひたむきさと壁から一歩踏み出せない
鶴八鶴次郎。
新内男女コンビで芸や些細な悋気から
衝突する二人。
勘九郎さんの鶴次郎に鶴八への想い
から不器用になる男の哀しみ、七之助
さんの鶴八は歌舞伎女形と違う
瑞々しさある。
二人の間に入る柄本明さんの佐平に
愛嬌と渋み、小山三さんも元気な姿
見せる。
生前十八世が息子達に新派の空気を…
と意図していることが成功している。
花柳章太郎さんも先代八重子さんに
新派の面々も…そして十七世も兄弟で
演じる鶴八鶴次郎は予想付かなかったと
思われる。

芸を守る 引き継ぐ強さを出す三世
井上八千代描く京舞は渾身の八重子
さん春子に健気な久里子さん愛子が
新派の底力を魅せる。

序幕、八重子さんの春子は舞台から
観客席に背を向け、舞の指導をする
所作をするが、背中からの所作から
難役と感じた。二幕目の百歳になって
の春子は可愛らしい童のような雰囲気、
猩々を踊り納める気迫は八重子さん
でなく井上流牽引してきた三世のお姿
表情であった。

勘九郎さんの片山博通、近藤正臣さん
杉浦ほか伊藤みどりさん、高橋よしこさん、
小泉まちこさん、石原舞子さん、
青柳喜伊子さん、鈴木章生さんほか
新派脇固める。
京舞を通して、京都という土地柄や
人のつながり、奥深さが伝わる。

挨拶付で二人の勘三郎遺影に涙。
ゲストは当代五代目井上八千代さん。
叶わなかったが、春子演じることに
なっていた十七世の役作り、劇界
走る十八世へのいい意味での嫉妬、
南座での髪結新三が実現できず、
京舞という芝居への愛着など話された。
近藤正臣さんからの十七世の泣きの
演技の話もすごい。
勘九郎さんの叔母との夫婦役という話や、
八重子さんの春子は十七世から戴いた
大切なお役の話なども印象残る。

二つの芸道もの、それを演じる側にも
何か重なる部分やセリフがあり
切なくなる。

勘九郎時代の十八世の鶴八鶴次郎は
見ようと思えば見れたはず、しかし
見ていない、惜しいことをした。

八重子さんと久里子さんの二強での新派で
あるが、歌舞伎役者などゲスト出演に頼らざる
得ない現状の中、新しいスターや新作も必要と
思われる。
しかしながら、新派の芝居は現代の感覚と
合わなくなってきているように思うが、歌舞伎には
ない明治大正・戦前戦後したたかに生きてきた
人間の姿や心情を描く芝居は貫いて欲しい。

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