23年5月某日 帝劇 「レ・ミゼラブル」 スペシャルキャストバージョン

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23年5月某日
帝国劇場
夜の部
一階 後方列

ジャン・バルジャン 今井清隆
ジャベール 鹿賀丈史
ファンティーヌ 岩崎宏美
エポニーヌ 島田歌穂
マリウス 石川 禅
コゼット 神田沙也加
アンジョルラス 岡 幸二郎
テナルディエ 斉藤晴彦
テナルディエ夫人 鳳 蘭
司教 林 アキラ
ガブローシュ 加藤清史郎
ほか

今演出最後のレミゼということで初演から
当たり役とされている役者方そうそうたる
キャストが揃ったスペシャルキャストバージョン。

吉原、山口、別所バルジャンに石川、岡ジャベール、
現キャストでも今回は三度も既に見ているが、
祐一郎さんは別格としてもやはりスペシャル
キャスト…圧巻でした!

パンを盗んだ罪で19年間投獄され、仮釈放時
逃げたジャン・バルジャンが司教に説かれ慈悲に
満ちた生きざまを描くミュージカル。

今回見て感じたのは、生き抜くためにぶつかる
乗り越えなければならない“壁”。

バルジャンはジャベールから逃げねばならない壁、
対するジャベールはバルジャンの逃走により運命を
狂わされた壁とバルジャンに救われてバルジャンの
心根に破れた壁がある。今井さんと鹿賀さんを見て
いたら、その互いの存在という壁を感じてならなかった。

ファンティーヌの死により引き取られたコゼットと
学生マリウスの恋にからむエポニーヌ。エポニーヌも
幼い頃コゼットを引き取ってファンティーヌに金をせびった
テナルディエ夫婦の娘で親の業で報われない人生を送る。
エポニーヌがマリウスを求めても捧げるだけになってしまい
又コゼットという叶わない恋敵という壁があり、マリウスには
革命とバルジャンという親の存在が壁になる。コゼットは
生い立ちという壁がつきまとう。
島田さんと石川さんに沙也加さんを見ていて柵を感じた。

一人一人のキャストの歌や登場に一瞬の光明と魂が
宿るようで何度も見ながら新鮮でした。

今井さんバルジャンは、配役がこうスペシャルだと
気合十分で鹿賀さんジャベールと並ぶと上記の壁や
対照的で情を飛び越して超人的な優しさを見せるよう。

鹿賀さんジャベールはバルジャンにとって一筋縄では
いかない壁で圧倒的な威圧する存在感。
学生のバリケードで捕らわれたのをバルジャンに救われて、
追いかけていたバルジャンに救われた悔恨と呆気に、
助けられた貸しは作るまいと自殺する衝動とプライドが
伝わる。ジャベールはただ正義感が強いだけでは
勤まらないお役と感じた。

島田さんエポニーヌは泣かされっぱなし。不貞腐れ感も
いい。
マリウスへの想いのために、自分を犠牲にしてまで尽くすと
いうより捧げる姿が哀しい。
親の報いなのだろうが、断末魔で好きなマリウスの胸で
亡くなるという哀れは彼女にとって、やっとふりぬいて
くれた…幸せだったかとも思う。
バルジャン死出の際、ファンティーヌと共にマリウスと
コゼットの幸せを見守る姿も印象深い。
バルジャンが「坊や」とエポニーヌに言うが、坊やが似合う
のも不思議だった。

岩崎さんファンティーヌは優しい澄んだ歌い方でなんか
包まれるよう。夜は淫売という意外性と徐々に追い詰め
られていく姿が痛々しい。優しいコゼットの母でもあり、
バルジャンにコゼットを託す勇気も感じられた。

石川さんマリウスは甘い歌い方で本役ジャベールとは
全く違う雰囲気。沙也加さんとのバランスはどうかだが、
若々しく恋する学生ぶりだ。
岡さんアンジョルラスは学生のリーダーらしさあり凛々しい。
やはり本家本元当たり役だ。
十年後の開幕でのこの二人の登場は華やかで驚かされた。

鳳さんのテナルディエ夫人は、阿知波さんや森さんと違い、
開いた口がふさがらないくらいの威圧感と凄みがあり圧倒
されました。叫ぶような歌い方で声が続くのか。
斉藤さんのテナルディエはただの悪でなく下流ながらも
陽気で紳士を気取るよう。
林さんの司教はバルジャン改心のきっかけをわずかな
時間ながら見せる難役。澄んだ歌声で引っ張る。
沙也加さんのコゼットは重きキャストの中で若くて大変そう
だが、一輪の花のような可愛らしさがある。
ガブローシュが清史郎くん。頑張ってます。


またとないスペシャルキャストで今回の…いや過去見た
レミゼの中ではまたとない最高の時でした。

スペシャルとあり、見ている観客の息づかいや期待を込めた
熱気を感じた。
隣に座る女性は、歌のレパートリーを聞くたびに涙涙~
岡さん好きなのか、アンジョルラス絶命のところは号泣
されてました。自分ももらい泣きしてしまったことも。
やはりレミゼには見る方の人生や見方が表れるのかと
思いました。


実は新妻聖子さんファンティーヌで、今井さんバルジャンで
あと二回見ます…おっさん、また泣くよ、懲りないねえ。(/_;),

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