23年6月25日 映画「さや侍」

23年6月25日
ワーナーマイカル
港北ニュータウン
19:20の部

さや侍

監督 脚本 松本人志

出演
野見隆明
熊田聖亜
板尾創路
柄本時生
竹原和生
國村 隼
伊武雅刀
りょう
ROLLY
腹筋善之介
清水冬馬ほか


あるきっかけから刀を捨て鞘だけ持つ野見勘十郎と
娘たえは脱藩し逃走していたが、多幸藩に捕らわれる。
多幸藩のお殿様が勘十郎に科したのは三十日の業…
母の死により笑顔を忘れた若君を三十日かけて
笑わさなくてならない。笑わせば無罪放免、笑わせられ
なかったから切腹という過酷な業に勘十郎が挑む。
娘たえはそのふがいなさに父をたしなめるがやがて
刀を使わない命をかけた親子の戦いとなる。

ガキのつかいなど、松本人志さんがいかにも好きそうな
くだらない笑いで若君を笑わそうとする。
顔に工夫やどじょうすくい、腹踊り、一人相撲から、
やがては人間大筒、人間花火、暴れ馬、人間魚拓など
大かがりになっていく。
ふてくされていた娘たえや門番が知恵を出すが、若君は
襖割りの業や大風車の業をきっかけに少しずつ心を開くも
笑わない。
切腹までの猶予をもらった三十日目…勘十郎が選んだ
最後の笑いというか始末は…鞘に刀を納めることだった。
ネタバレ必死。

常に笑いと葛藤する松本人志さんの気持ちが現れてる
映画と言って過言でない。
笑いの追求と限界…お笑い芸人は笑われなければ終わり、
それも消えるつまり死を意味することさえ覚悟を決めなければ
ならないと大袈裟だが見ながら感じた。

松本人志さんも娘ができ、笑いにも心境の変化が現れたの
だろう。それがこの映画で反映している。
娘がいる男性は見てほしい映画でもある。

かつて「働くおじさん劇場」という番組で異彩を放った
野見さんのわかっているのかいないのか、真剣なのか
どうなのか理解不能な寡黙な迫真の演技に圧倒される。
情けないと思いつつ悲哀を感じてしまう。

熊田さんのたえがまさに物語のキーマンで利発な娘ぶりを
見せてくれる。

松本さんにはなくてはならない板尾さんと、親父譲りの
とぼけた柄本さんの門番。
とぼけながら徐々に勘十郎に感情移入する國村さんの
お殿様ととぼけている伊武さんの家老など揃う。
松本さんわずかだが出ていて楽しい。

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