23年5月21日 人形浄瑠璃文楽 平成23年5月公演 第一部

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23年5月21日
国立劇場小劇場
11時開演
最後列

源平布引滝

矢橋の段
つばさ大夫 清丈

竹生島遊覧の段
松香大夫 呂勢大夫 三輪大夫 芳穂大夫 靖大夫 清治

竹本綱大夫改め九代目竹本源大夫
鶴澤清二郎改め二代目鶴澤藤蔵
襲名披露口上

糸つむぎの段
咲甫大夫 清馗

瀬尾十郎詮議の段
住大夫 錦糸

襲名披露狂言
実盛物語の段
源大夫 藤蔵 英大夫

実盛 玉女
瀬尾 勘十郎
小まん 勘壽
九郎助 和生
九郎助女房 文司
葵御前 清十郎
太郎吉 簑紫郎 ほか


傾城恋飛脚 新口村の段
相子大夫 寛太郎
千歳大夫 富助
津駒大夫 寛治

忠兵衛 清十郎
梅川 紋壽
孫右衛門 玉也 ほか


源大夫さんと藤蔵さんという親子襲名です。
あいにく源大夫さんは体調不良で実盛物語の
物語のあたりまでしか語りません。
やや弱々しくも、重厚な語りは健在でした、
早く本調子に回復してほしいです。
それをカバーするかのように、藤蔵さんの三味線が
師匠清治さん譲りのばちさばきで気合十分に
引っ張ります。
実盛物語の段の後半は英大夫さんが代役。
世話の方なのでしょうが小さいお体から気持ちが
こもるパワーを感じ襲名に華を添えます。

住大夫さんが豪快に瀬尾の憎らしさやいじらしさを
語り自在ぶりを感じました。
また竹生島での松香大夫さん(実盛)、呂勢大夫さん
(小まん)、三輪大夫さん(左衛門)の三位一体も
聞き所でした。

人形は歌舞伎と違い派手な演出。特に大詰の実盛は
玉女さんが高台登るか高い下駄をはき?馬に乗る
実盛を高々と遣います。また平家方に注進しようとする
仁惣太を紐で引き寄せ首をとるというすざましさもあります。
竹生島で白旗もつ手を切られた小まんの腕が舞台で
浮く姿も人形らしさある。
瀬尾が太郎吉に首打つところは歌舞伎で市蔵さんぐらい
しかしないぶっかえりを人形だから見せられるリアル感
あり又、詮議では勘十郎さんが住大夫さんの語りにのり
豪快に動きます。
太郎吉も歌舞伎と同じく大活躍。

襲名とあり玉女さん、勘十郎さんのほか、珍しい和生さんの
老け役に文司さんの女形と人形遣いも豪華。

眠くなりしたが、歌舞伎とは違う動きで珍しく又興味深かった
です。

新口村は実盛じっくりでやや眠く(笑)

歌舞伎と違い八右衛門らの詮議の厳しさ、忠三内前でなく、
忠三内中で忠兵衛と孫右衛門が再会します。人形では
あまり未練を出さず、忠兵衛と梅川を逃がしほっとするような
孫右衛門が描かれるよう。

千歳大夫さんと津駒大夫さんが親子又は恋人の気持ちを語り、
艶あっていい津駒大夫さんが老けをされるのが不思議な
感覚になりました。

やはり紋壽さんの梅川が綺麗で孫右衛門に対し健気な姿が
又、玉也さんの孫右衛門も重々しく養子にやったとはいえ
大罪犯した倅への気持ちが伝わってきます。
清十郎さんの忠兵衛で。
玉佳さんの忠三女房が愛嬌ある。

襲名披露口上は住大夫さんの進行で、真ん中に源大夫さんと
藤蔵さんで、住大夫さん、寛治さん、清治さんが並びます。
住大夫さんや寛治さんが当代と先代の源大夫に藤蔵について
紹介し生き字引的な雰囲気で、清治さんは先代藤蔵のことから、
当代源大夫さんには夜の課外授業で世話になった、藤蔵さんは
最近太った、入門時はまだ15歳で顔面蒼白で稽古できなかった
…と師弟ぶりをあのクールな表情でおかしく語られました。

襲名で満席又、藤蔵さんが挨拶に出られ、震災の義援金活動で
大夫や人形遣い方が出てきてロビーも賑やかでした。


9月は
一部 三番叟、先代萩、堀川
二部 ひらがな盛衰記、紅葉狩
住大夫さんは三番叟の翁をされます。



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